ほくろとシミの違いを区別する方法と除去(消す)する方法

ほくろやシミが顔の目立つ場所にできると、鏡を見るたびに気落ちしてしまうという人も多いでしょう。どちらも子どもの頃にはほとんど見られず、大人になってから増えることが多いものです。

 

普段、私たちはほくろとシミを漠然と見分けています。両者が生じるメカニズムにはどのような違いがあり、原因はどこにあるのでしょうか。ここでは、ほくろとシミの違いや見分け方、除去する方法について紐解いていきます。

 

ほくろの原因と特徴

ほくろとは顔や体にできる、黒や黒褐色をした小さな円形の班を指して言います。医学的には、平らな色素班を「単純黒子」、皮膚が盛り上がってイボのようになったものを「色素性母斑」または「母斑細胞母斑」と呼びます。子どもの頃には平らだったものが、大人になってから膨らんだり、毛が生えたりすることもあります。

 

ほくろができる原因

ほくろには先天性のものと後天性のものがあり、一般的にほくろと言う場合は後天性のものを指します。先天性のほくろは生後1か月を過ぎるころにでき始め、遺伝の影響が強いと言われており予防をすることはできません。

 

後天性のほくろの主な原因は、紫外線による影響です。紫外線を浴びて過剰に活性化したメラノサイトが皮膚の1か所に集まり、ほくろを形成します。紫外線の他には、きつい下着や靴などによる皮膚への刺激、妊娠や出産、ストレスなどによるホルモンバランスの乱れが原因になる場合があります。

 

ほくろの特徴

ほくろが身体のどこに現れるかは決まっておらず、大きさもまちまちです。でてきた時は小さな点状で、身体の成長と共に少しずつ大きくなります。また、年月をかけてほくろの位置がゆっくりと移動する場合もあります。周りの皮膚との境がはっきりしており、自然に消えることはありません。

 

悪性腫瘍(メラノーマ)の場合も

ほくろのほとんどは、医学的に見て何の問題もありませんが、まれに「メラノーマ」と呼ばれる悪性腫瘍の場合があります。1~2年などの短い間に次のような変化が見られる場合には、念のために医師の診察を受けましょう。

 

  • 急に大きくなる
  • 周囲との境目が曖昧、左右非対称
  • 足の裏や爪、口内や舌に現れる

 

除去(消す)する方法

数が少なく小さいほくろなら、コンシーラーやファンデーションなどでカバーしましょう。メイクでは隠し切れないほくろの場合は、皮膚科やクリニック、整形外科などで除去することができます。現在ではレーザー治療が主流ですが、ほくろの大きさなどによっては、メスを入れる切除縫合手術も行われます。

 

レーザー治療

レーザー光を患部に照射し、皮膚の水分と一緒にほくろの組織を蒸発させながら取っていきます。1回の治療時間が短く、メスを使わないので傷跡が小さく傷みも少ないメリットがある一方、ほくろが取れるギリギリの深さで照射するため、再発する場合があります。

 

また、ほくろ組織をレーザー光で蒸発させてしまうため、病理検査が必要な悪性の疑いがあるほくろの場合にはできません。

 

切除縫合手術

一般的に5mmを超えるような大きめのほくろを除去する場合に用いられる方法です。ほくろの形状よりも少しゆとりを持って切除するので、再発のリスクが低いメリットがあります。半面、傷跡が大きくなりやすく、レーザーに比べて治療時間が長くなり、費用が高額になる場合もあります。

 

ほくろの除去には、保険適用でできるものと自由診療のものがあります。保険が適用されるのは悪性の疑いがある場合と、除去が必要であると医師が判断した場合のみです。また、保険適用の場合レーザー治療は受けられません。

 

治療で除去する以外には、もぐさ、ハーブや漢方のクリームなどを使用した民間療法もありますが、やり方を間違えれば皮膚にダメージを与えかねません。また、悪性だった場合には取り返しのつかない事態になることもあるので、十分に気をつけましょう。

 

シミの原因と特徴

シミにはいくつかの種類があり、できる原因が少しずつ異なります。代表的なシミに「日光性黒子」、「炎症後色素沈着」、「肝斑」、「そばかす」があります。

 

シミができる原因

シミとは刺激によって生成されたメラニン色素が、肌の中に過剰に蓄積してしまった状態を言います。紫外線の他、女性ホルモンの変動や活性酸素、皮膚の炎症や摩擦による刺激などが原因です。

 

ほくろとは違い、生成されたメラニン色素は通常ターンオーバーによって排出されます。しかし、紫外線の浴びすぎや強い刺激、ターンオーバーに乱れがあると表皮に残ってしまいます。

 

シミの特徴

シミはほくろに比べて色が薄く、大きさや形もさまざまです。周りの皮膚との境目もはっきりとはしていません。また、シミの種類ごとにそれぞれ特徴があります。

 

日光性黒子

シミの中で一番多く、頬骨周りやこめかみ・手の甲などのよく日に当たる所に現れます。長い間浴び続けた紫外線が原因で、30代頃から目立ち始めます。加齢と共に濃くなることから「老人性色素班」とも言われます。

 

炎症後色素沈着

虫刺されやニキビ、かぶれなどの炎症の後に色素沈着を起こすものです。また、スキンケアの際に肌を擦るクセがある人にも出やすいシミで、時間経過と共に自然に消えるのが一般的ですが、色素沈着の部分が日焼けをすると消えにくくなる場合もあります。

 

肝斑

女性ホルモンの乱れが原因で起こるシミなので、妊娠中や更年期、強いストレスで起こりやすくなります。頬骨のあたりに左右対称のシミができるのが特徴です。

 

そばかす

医学的には雀卵斑と呼ばれ、そばかすができやすい体質が遺伝することでできます。そのため、完全に防ぐことは難しいシミで、早くは5~6歳からでき始め、思春期に一旦濃くなりますが、大人になる頃には自然に消えていくのが一般的です。鼻や頬周り、胸元や背中など、紫外線が当たりやすい場所に現れます。

 

シミを除去(消す)する方法

皮膚科やクリニックなどで施術や処方が受けられるシミの除去方法は、次のものがあります。

 

  • レーザー治療:QスイッチレーザーやCO2レーザーなど。肝斑や炎症後色素沈着には向かない
  • 光治療:フォトフェイシャルなど。ターンオーバーを正常化する
  • 外用薬の塗布:ハイドロキノン軟膏など。メラニン生成を抑制させる
  • 内服薬の服用:ビタミンC誘導体やトラネキサム酸、L‐システイン、ビタミンEなど

 

早い効果が得られる反面、一部のレーザー治療と内服薬以外は保険適用外なため、シミの大きさなどによっては高額になる場合があります。また、レーザーと光治療は、妊娠・授乳中や光に過敏な体質では受けることができません。加えて処方薬の場合には、副作用のリスクも気になります。

 

一方で、現在ではシミに有効な市販薬も数多く販売されています。例を挙げるなら、生薬を含め数々の有効成分が配合されたロスミンローヤルならば、血行促進やホルモンバランスを整える効果もあり、あらゆる種類のシミに効果的です。

 

 

一般的なほくろもシミも医学的には問題のないものですが、やはり顔にあれば気になるものですよね。自然に消えないほくろはクリニックなどで除去するのが有効です。シミの場合は、ターンオーバーを正常にすることでメラニン色素の排出が促されるので、市販薬の利用も視野に入れて対策をしましょう。

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